統計検定2級の出題範囲を紹介 身近な統計から統計ソフトウエアの活用まで

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今回は、こちらのサイトをもとに、統計検定2級の概要と出題範囲をご紹介します。

▼統計学についての記事はこちら
【統計学】確率について解説 確率分布、確率測度、確率空間
【統計学】母集団と標本について解説 母数、標本数、サンプルサイズ、標本抽出とは

統計検定2級の概要

  • 出題形式 4~5肢選択問題
  • 問題数 35問程度
  • 試験時間 90分
  • 合格水準 100点満点で、60点以上

出題範囲一覧

大項目:データソース

小項目ねらい項目(学習しておくべき用語)
身近な統計歴史的な統計学の活用や、社会における統計の必要性の理解。
データの取得の重要性も理解する。
(調べる場合の)データソース、公的統計など

大項目:データの分布

小項目ねらい項目(学習しておくべき用語)
データの分布の記
集められたデータから、
基本的な情報を抽出する方法を理解する。
質的変数(カテゴリカル・データ)、量的変数(離散型、連続型)、
棒グラフ、円グラフ、幹葉図、度数分布表・ヒストグラム、
累積度数グラフ、分布の形状(右に裾が長い、左に裾が長い、
対称、ベル型、一様、単峰、多峰)

大項目:1変数データ

小項目ねらい項目(学習しておくべき用語)
中心傾向の指標分布の中心を説明する方法を
理解する。
平均値、中央値、最頻値(モード)
散らばりなどの指標分布の散らばりの大きさなどを
評価する方法を理解する。
分散(n-1で割る)、標準偏差、範囲(最小値、最大値)、四分位範囲、箱ひげ図、
ローレンツ曲線、ジニ係数、2つのグラフの視覚的比較、
カイ二乗値(一様な頻度からのずれ)、歪度、尖度
中心と散らばりの活用標準偏差の意味を知り、
その活用方法を理解する。
偏差、標準化(z得点)、変動係数、指数化

大項目:2変数以上のデータ

小項目ねらい項目(学習しておくべき用語)
散布図と相関分散布図や相関係数を活用して、
変数間の関係を探る方法を理解する。
散布図、相関係数、共分散、層別した散布図、
相関行列、みかけの相関(擬相関)、偏相関係数
カテゴリカルデー タ質的変数の関連を探る方法を理解する。度数表、2元クロス表

大項目:データの活用

小項目ねらい項目(学習しておくべき用語)
単回帰と予測回帰分析の基礎を理解する。最小二乗法、変動の分解、決定係数、回帰係数、
分散分析表、観測値と予測値、残差プロット、標準誤差、変数変換
時系列データの処理時系列データのグラフ化や
分析方法を理解する。
成長率、指数化、幾何平均、系列相関・コレログラム、
トレンド、平滑化(移動平均)

大項目:推測のためのデータ収集法

小項目ねらい項目(学習しておくべき用語)
観察研究と実験研究要因効果を測定する場合の、
実験研究と観察研究の違いを理解する。
観察研究、実験研究、調査の設計、母集団、標本、
全数調査、標本調査、ランダムネス、無作為抽出
標本調査と無作為抽出標本調査の基本的概念を理解する。標本サイズ(標本の大きさ)、標本誤差、偏りの源、
標本抽出法(系統抽出法、層化抽出法、クラスター抽出法、多段抽出法)
実験効果評価のための
適切な実験の方法について理解する。
実験のデザイン(実験計画)、フィッシャーの3原則

大項目:確率モデルの導入

小項目ねらい項目(学習しておくべき用語)
確率推測の基礎となる
確率について理解する。
事象と確率、加法定理、条件付き確率、
乗法定理、ベイズの定理
確率変数確率変数の表現と
特徴(期待値・分散など)について理解する。
離散型確率変数、連続型確率変数、
確率変数の期待値・分散・標準偏差、確率変数の和と差(同時分布、和の期待値・分散)、
2変数の共分散・相関
確率分布基礎的な確率分布の特徴を理解する。ベルヌーイ試行、二項分布、ポアソン分布、幾何分布、
一様分布、指数分布、正規分布、2変量正規分布、超幾何分布、負の二項分布

大項目:推測

小項目ねらい項目(学習しておくべき用語)
標本分布推測統計の基礎となる
標本分布の概念を理解する。
独立試行、標本平均の期待値・分散、チェビシェフの不等式、大数の法則、
中心極限定理、二項分布の正規近似、連続修正、母集団、母数(母平均、母分散)
標本分布正規母集団に関する分布と
その活用について理解する。
標準正規分布、標準正規分布表の利用、t分布、
カイ二乗分布、F分布、分布表の活用、上側確率点(パーセント点)
推定点推定と区間推定の方法と
その性質を理解する。
点推定、推定量と推定値、有限母集団、
一致性、不偏性、信頼区間、信頼係数
推定1つの母集団の母数の
区間推定の方法を理解する。
正規母集団の母平均・母分散の区間推定、
母比率の区間推定、相関係数の区間推定
推定2つの母集団の母数の
区間推定の方法を理解する。
正規母集団の母平均の差・母分散の比の区間推定、
母比率の差の区間推定
仮説検定統計的検定の意味を知り、
具体的な利用方法を理解する。
仮説検定の理論、p値、帰無仮説(H0)と対立仮説(H1)、
両側検定と片側検定、
第1種の過誤と第2種の過誤、検出力
仮説検定1つの母集団の母数に関する
仮説検定の方法について理解
する。
母平均の検定、母分散の検定、母比率の検定
仮説検定2つの母集団の母数に関する
仮説検定の方法について理解
する。
母平均の差の検定(分散既知、分散未知であるが等分散、
分散未知で等しいとは限らない場合)、
母分散の比の検定、母比率の差の検定
仮説検定適合度検定と独立性の
検定について理解する。
適合度検定、独立性の検定

大項目:線形モデル

小項目ねらい項目(学習しておくべき用語)
回帰分析重回帰分析を含む
回帰モデルについて理解する。
回帰直線の傾きの推定と検定、重回帰モデル、
偏回帰係数、回帰係数の検定、多重共線性、ダミー変数を用いた回帰、
自由度調整(修正)済み決定係数
実験計画の概念の理解実験研究による要因効果の
測定方法を理解する。
実験、処理群と対照群、反復、ブロック化、
一元配置実験、3群以上の平均値の差(分散分析)、F比

大項目:活用

小項目ねらい項目(学習しておくべき用語)
統計ソフトウェアの活用統計ソフトウェアを利用できるようになり、
統計分析を実施できるようになる。
計算出力を活用できるか、
問題解決に活用できるか

※この記事は2024年10月時点の情報です。最新の情報は、統計検定の公式サイトをご確認ください。

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