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AI model株式会社は、SBIインベストメント、NTTドコモ・ベンチャーズ、キヤノンマーケティングジャパンなどからの出資を受け、シリーズAラウンドで資金調達を完了。独自AI技術を駆使し、様々な業界の企業への提供を強化します。
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AI model株式会社 2024年10月30日 プレスリリース
AI model株式会社(本社:東京都港区、以下AI model社)はSBIインベストメント株式会社、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ、キヤノンマーケティングジャパン株式会社がグローバル・ブレイン株式会社と共同で運営する「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」、株式会社三越伊勢丹イノベーションズ、株式会社サザビーリーグ、三菱UFJキャピタル株式会社を引受先とする第三者割当増資(シリーズAラウンド)の資金調達を実施しました。これにより、独自開発のAI技術を駆使したソリューション開発を加速し、AIモデルの導入・運用などでDXを推進している企業や、AIを活用した販路拡大などを共に展開する広告代理店、EC支援事業者、撮影・制作会社、モデル事務所や芸能プロダクション等との共創で、生成AIを活用した様々な業界の発展を目指します。
資金調達の背景と今後の展望
AI model社は、創業前の2018年から独自開発の生成AI技術でファッションモデルやタレントを生成するソリューションの開発を続けており、TVCMや広告展開におけるブランディングやプロモーションの最適化、ECサイトやカタログ、店頭におけるキービジュアル制作、ささげ撮影のリードタイム短縮およびコスト削減などを実現するサービスを展開し、様々な業界の課題解決に挑んできました。
AIタレントを生成した日本初のTVCM展開や、AIモデルを生成した企業独自の専属インフルエンサー展開をはじめ、AIモデル生成システムを一部クライアントや制作会社や撮影スタジオなどにご利用いただき、撮影課題の改善などに繋げていただく取り組みなども展開してきました。
今回の資金調達は、これまでの成果の推進に加え、独自開発の生成AI技術を駆使したソリューション開発を加速させ、様々な企業にご利用いただける開発を推進するものとなります。既存株主である株式会社NTTドコモ・ベンチャーズからの追加出資に加え、インターネット金融コングロマリットを築き上げたSBIグループからの出資や、先進のイメージング技術で市場を切り拓いてきたキヤノンマーケティングジャパンをはじめ、百貨店業界やファッション業界を牽引してきた三越伊勢丹や、「ファション」「生活雑貨」「飲食」など様々なライフスタイル分野でブランドビジネスを成功させてきたサザビーリーグ、スタートアップ企業の多様な成長ステージを支援している三菱UFJキャピタルからの出資を受けました。
これにより、優秀な人材の確保や共同研究・実証実験を強化して開発を加速することで、アパレル企業や広告を展開する企業などへのサービス提供を推進し、制作会社や広告代理店やEC支援事業社などにAIモデル生成システムをご利用いただき、様々な企業や業界の課題解決に繋げていきたいと考えています。
投資家からのコメント
SBIインベストメント株式会社
投資部 次長 鈴木 喬太
ファッションや広告業界におけるモデルビジネスは、煩雑なオペレーションから制約が多く、コスト高な構造が課題です。
AI model社は豊富なデータセットを持ち、生成AIブーム以前より独自のシステムを開発してきました。
慣習を熟知し、既存フローに溶け込むソリューションは、高いクオリティと使いやすさを実現し、多くのクライアントから支持を頂いています。
AI model社が提供するモデル画像やクリエイティブは具体的な購買イメージを想起させ、クリエイティブ制作の裾野を広げてくれると信じ、今回リードで出資させて頂きました。リアルなモデルとの共存共栄の世界に向け、SBIグループのリソースを活用しご支援させて頂きます。
株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ
Managing Director 三好 大介
NTTドコモ・ベンチャーズ(NDV)は、NTTドコモグループが展開するファッションサービスや広告サービスなどとの共創による新たな価値創出を期待し、2024年2月にNDVとしては国内では初めてリード投資家としてAI model社への出資を発表しました。以降、NDVから取締役を派遣し、経営と協業の両面から同社を支援してまいりましたが、このたびの同社のシリーズAラウンドにおいても追加出資いたしました。今回の追加出資により、NDVはAI model社とNTTドコモグループとの共創機会の創出をさらに加速していきます。
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
R&B推進センター グループマネージャー 阿部 俊介
AI model社は、労働集約型ビジネスの課題をAIテクノロジーとクリエイティブなアプローチで解決しており、人口減少が進む日本社会において非常に重要な存在だと感じております。キヤノンマーケティングジャパングループは、AI model社と協力し、AIを活用した「クリエイティブソリューション」を提供します。イメージングの力とAIテクノロジーを組み合わせることで、アパレル業界を含むさまざまな業界の生産性向上や人手不足の解決を目指し、お客様のニーズに応えます。今後も革新的な技術を活用し、新たなサービスを創造することで、社会の発展に寄与していきたいと思います。
株式会社三越伊勢丹イノベーションズ
取締役 髙橋 裕二
三越伊勢丹イノベーションズでは、AI modelのAI画像生成技術がオンラインサイトをはじめ様々なサービスに拡張されていくことを期待しています。既に三越伊勢丹オンラインストアでは、AIモデルを活用した商品の提案を行っていて、従来の提案に比べると購買率が高まるなどの効果を確認いたしました。三越伊勢丹グループが強みとするファッションとAI modelが持つ技術の掛け合わせにより、質の高い顧客体験を創出することを目指しています。
株式会社サザビーリーグ ビジネスデベロップメント事業部 CVC担当
シニアプロジェクトマネージャー 植村 剛直
アパレルブランドにおけるシーズンごとの撮影とその素材のPRやECへの活用における課題感を的確にとらえたAI modelのサービスは当社が展開する事業においても親和性の高いサービスであると捉えています。
AIモデルの生成とささげを軸に、そのクリエイティブを起点としてCMや広告などの横展開は業界を跨げる点、技術革新によって機能拡充で縦のクロスセルを広げられる可能性も高く、事業そのものにも期待をしているところです。
代表の谷口さんやAI modelメンバーをはじめ、他の投資家の皆様ともご一緒しながら、新たな体験を提供できるような連携をしていきたいと考えております。
三菱UFJキャピタル株式会社 主任 木原 脩造
AI model社と出会ったのは、同社が生成AIを活用したCM動画制作で、世間から注目されていた23/12月のタイミングでした。
当時から、各企業専属のオリジナルモデルをAIにてスピーディー且つ高品質に生成するサービスについて、関心を持たせていただいておりました。
投資検討を進めていく中で、既存のモデル業界が抱える業務負担をDXにより改善し、顧客満足向上につなげるAI model社のサービスは、
今後なくてはならないものになると確信し、出資させていただくことになりました。
今後はMUFGグループの力を活用しながら、AI model社の事業成長に資するご支援を行って参ります。
AIモデルとは
独自開発のAI技術で生成した各企業専属のファッションモデルやタレントです。AI model社は、TVCMや広告展開におけるブランディングやプロモーションの最適化、ECサイトやカタログ、店頭におけるキービジュアル制作、ささげ撮影のリードタイム短縮およびコスト削減などを実現するサービスを展開しています。
コロナ以降の社会変化で様々な業界が苦境に立った状況に加え、人口減少・高齢化と経済成長の停滞などが続く中で、AI model社はAIを活用した新たな価値創造を通じてファッション業界をはじめ様々な業界の発展に繋げ、AIモデルの導入・運用などでDXを推進している企業や、AIを活用した販路拡大などを共に展開するモデル事務所や芸能プロダクションなど、様々な企業との共創でその実現を目指します。
※詳細はプレスリリースをご確認ください。