本記事では暗号化や、暗号化に関連する用語を初心者向けに解説します。
技術や仕組みの詳細を厳密に解説するのではなく、イメージをつかみやすいように説明します。
暗号化
シンプルにいうと、
「データの内容がわからないようにする処理」
です。
後から読めるデータにする(この処理を「復号」といいます)必要があるため、一定の規則に従ってデータを解読できないようにします。
復号
暗号化の反対で、「暗号化されたデータの内容をわかるようにする処理」のことです。
平文
暗号化される前のデータのことをいいます。
参考書等では「ひらぶん」と読まれることが多いかもしれませんが、「へいぶん」という読み方でも合っています。
暗号化アルゴリズム
暗号化の手順であり「どのようにデータを暗号化するか」というものです。
例えば、「あいさつ」という平文を暗号化したいとき、50音表で一文字ずらして「いうして」という暗号を作ったとします。
この場合の「50音表で一文字ずらす」という手順が、アルゴリズムです。
暗号化方式
アルゴリズムと混同されがちですが、暗号化方式にはアルゴリズムに加えて、鍵の受け渡しのやり方なども含まれているのが特徴です。
暗号鍵
鍵ともいいます。暗号化するときと復号するときに用いられるもので、日常生活の鍵とは似ているようで少し違います。
暗号化と復号に同じ鍵を使う「共通鍵暗号方式」と、公開鍵と秘密鍵を使う「公開鍵暗号方式」という二つの暗号形式があります。このほか、「ハイブリッド鍵暗号方式」と呼ばれる、「共通鍵暗号方式」と「公開鍵暗号方式」を組み合わせた方式もあります。
暗号化によってできること
暗号化によって、「通信中にデータを第三者から勝手に見られてしまうことを防ぐ」ことができます。データをうっかり消してしまった、パソコンを勝手に覗き込まれて編集中の文書を見られた(ソーシャルエンジニアリング、ショルダーハッキング)といったことは防げません。
デジタル署名
暗号化に関連する用語に「デジタル署名」というものがあります。デジタル署名は、「この文書を作ったのは○○である」と証明して、なりすましを防止する他、文書が改ざん(勝手に書きかえられる)されていないことを証明できます。
デジタル署名では「なりすましの防止」、「改ざんの検知」が可能ですが、文章を見られないよう暗号化することはできません。
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